作画の事2
Bパート、2カット目から、ナルロのゲップまで、僕のレイアウト一原になります
アルテッサの回り込みは、諸事情によりわざと動きをぬるくしています
アニメーターに向かって「ぬるい動きを描いてくれ」というのはかなり酷な話で、「今回は自分でやれて良かった」と思った記憶があります
また、子育て部分は嘘がつけないので、哺乳瓶とオムツを制作進行君に買ってきてもらって、本などで勉強しながらの作業になりました
この時、ちょっとわからないところがあって、育児について誰かに質問しようとぐるりと周りを見渡してびっくりしました
ハルフィルム社内のクリエーター部屋、30人〜40人の中で、
子供がいるのは佐藤順一さんただ一人な事に気づいたからです
このあたり、アニメ業界の仕事の厳しさに対する収入の低さを露骨に表しているように思えます
さて、この後古川英樹さんの担当でしたが、こぼしたため、入り乱れています
キャメロットの「涙で前が見えません」が古川さん
落ちるのは僕
「んーまって言ってみて」も僕
アルテッサの髪引っ張りから、絵の具を塗られるアルテッサまで古川さん
ウキウキダンスは僕ですが、二原で細居恵美子さんにかなり整えてもらいました
細居さんは、ふたご姫で作監をやっている方で、とても真面目できめが細かい演技をさせる人です
今回助けて貰って、本当に感謝しています
「赤ちゃんって大変ね〜」から、アルテッサの突っつき、ブライトの強奪まで僕です
ナルロの頬っぺたのぷにぷにが立体的に見えるよう、上がってきた二原にさらに僕の方で修正をいれて、その上から原田君の作監を入れてもらいました
ヤームルがしずく型の岩でグレイスストーンを回収、その後の、ブライトとブウモのギャグは福山映二さんです
福山さんは昔の東映のバビル二世の頃からアニメーターをやっている、大ベテランです
ブウモがブライトにせまってきたところで、ブライトのグチャグチャ崩しの処理になりますが、ここだけは原田君で、筆ペンを使って直接動画として六枚分描いています。それをそのままスキャンしてるんですね
第19話の時も同じ処理をしていて、(エストヴァンが子供だとわかった時のふたご)、あの時は作監の野口さんに描いて頂きましたが、今回は それより酷いw
もはや原型を留めないほどの崩れようで、上がってきた時大笑いしてしまいました
ちなみに、第19話も今回も、あのグチャグチャなクレヨン風のラクガキペイントは、僕が自分のPCで楽しみながら塗っています(w
ミルロが仕事中ナルロのガビーンが「ママ」の意味だと気づくシーン
ここは、今回初めてふたご姫に初参加の内納健治さんの担当でした
非常に達者な方でした
ミルロの側近達が皆イケメンになったのは、この人がそういうキャラを描いてきたからです(w
Aパートの光田君のシーンはここのキャラに合わせて描いてもらいました
ちなみに最初、側近もポンプの技師も女の子で上がってきて、リテークで直して貰ったのは秘密です(w
ミルロの合流、みんなでナルロ探しから、「お母様の船だわ」まで僕です
ですから
>橋の上でのふたご姫とミルロ、逆光で橋の上に立つミルロ(ここはなびきも巧いです)そしてナルロまで。雰囲気があって非常に良いシーンでした。
ここは僕になりますが、
ちょっと褒めすぎでくすぐったいです(w
「ガチャン」と歯車が回りだし橋が持ち上がっていくところが
オープロのいとうまりこさんです。
いとうさんは、この後、ファインの跳ね橋昇り、そして落ち、ナルロの「マンマーーー!!」までこぼれを拾いながら大活躍してもらいました
この人も、「画面をこうしたい」という欲求が非常に感じられる人で非常に細かい所まで考えて、原画にしてきます
原田君、光田君はアニメアール。細居さんは手塚プロ出身、いとうさんはオープロと、きちんとした仕事をする人は、それなりに厳しく、上手い人がいて、ちゃんと新人を教育するスタジオ出身者が多い気がします
こういう人達は、原画というものがどういうものか、よく知ってますし、カットをきちんと成立させる事に責任感を持っています
困ってしまうのが、きちんと基礎を覚えないまま、フリーになってしまった人や、上手い人が居ないため、新人が原画を覚えようがないスタジオです
あくまで僕の考え方ですが、アニメーターの道を選ぶなら、自分の憧れる上手い人がいて、その人から教えて貰える環境に飛び込むのが一番だと思います
大手だとか、下請けだとか、実はあまり関係有りません
大手○○の作品の絵が好きで、その会社に入ったはいいが、○○の絵を描いていた人はフリーで、作品が終わったらいなくなってしまっていた・・というのは、非常によく聞く話です
コクピットは・・・・・・・
社長が毎年、募集要項を出し忘れるんですよね・・・(泣笑)
「あぶない!」からファインのダッシュ、急ブレーキまでが
アニメアールのスーパーアニメーター中澤勇一君です
原田君の師匠登場!ですね(w
ですので
>土手を走るところのファイン走りのエフェクトも良かったです。土手と並行している最初のカットが一番いいですね。ふたご姫は佐藤さんのクルクルが出ても走ってるようで意外と走らないので(移動はしている)こういうカットは新鮮でした。
ここは中澤君でした
こういうときはやはり存在感のある、いい仕事をします
ちなみにこのファインのダッシュするカット
ちょっと目には、背景が3Dっぽく見えると思いますが、2Dです
アフターエフェクトというソフトで、背景を変形させながらの撮影で、納品の当日、撮影監督の和田さんのところに張り付いて、粘ってやってもらいました
和田さん、お疲れ様でした
この後がいとうまりこさんで、ナルロが「まんまー」と叫んだ次のカットからラストまで、僕になります
(ふたごが今度こそ!と言いながら、また吹っ飛んでいくカットのみ、いとうさんになります)
ですから
>変身&魔法バンク終了後、羽を散らし、空中からゆっくり降りてくるナルロを受け止める女王のところがずば抜けて巧いです。
ここは僕になります
ですが、やっぱり褒めすぎな気が・・(w
紹介しきれませんでしたが、二原にかなり上手い人が入っていて、大変たすかりました
皆様、お疲れさまでした
それから、aquaさんとMさんのコメント返しは、もうしばらくお待ちくださいませ
いい感じに話題が広がりそうなので、後でちゃんと答えてみたいと思います
励みになります もしこの記事が面白かったら
押してやって下さい
↓
2006年02月03日
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/12673214
この記事へのトラックバック
http://blog.seesaa.jp/tb/12673214
この記事へのトラックバック


帰ってきた
フキダシのところは1原から完全に光田さんだと思ってました。
2原とはいえかなりテイストでてますね。
続く金澤さんのところも良かったです。
お名前覚えておきます。
乳母車のところは、なんだかよくわからない作画だったんですが、
本当になんだかよくわからないメンバーだったんですね(笑)
いやぁ、女王のところは良かったですよ。
際立った作画だったことは間違いないと思います。
橋にさしかかってからは
撮影も含めて非常に印象的なシーンの連続で
良いものみさせていただきました。
2期も期待しています。